ジャンパー

一体何が言いたいんだこの映画は・・・?



という映画は、まあ、少なくない訳だが、

この「ジャンパー」は、そうった作品を超越して、全く理解できなった・・・。



主人公へイデン君は、「瞬間移動」という超能力を手に入れて、

誰もが通過すべき青春時代の忸怩たる想いをすっ飛ばし、

銀行強盗に、ガールハントにやりたい放題。



通過儀礼をすっ飛ばしてしまった青年の常として、まったく成長しないステロタイプのお馬鹿さん。

しかもアホなので、手に入れた特殊能力を無闇に浪費。



そんなヘイデン君に天罰を下だし、己の身の丈を思い知らせる為、

サミュエル・L・ジャクソン先生率いるジャンパー駆除チームが動き出す。



で、すったもんだの末、ヘイデン君は、

協力してくれた仲間のジャンパーを犠牲にし(ひどい)、ジャンパー駆除チームを撃退する。



でもって、幼馴染の美人のガールフレンドと結ばれて、特殊能力をすき放題使って、

ハッピーな人生を謳歌して行く。というお話。



ええ〜、皆さん。僕の言いたい事分かりますか?



そうです。この映画に1800円も払ってはいけません。



あなたが、

物語りとは、人生についての「何か」を語り、

主人公はその中で、少なからず「成長」するものだと思っているならば、

映画館を出た後深く困惑する事でしょう。



ちなみに、この映画の制作費は約100億円。



こういう映画が製作される一方で、

ハリウッドの脚本家達は、汚いシャツにチノパン穿いて、

プラカードもって一生懸命ストしている訳だから、

アメリカ映画業界というもの相当歪だな〜とは思う。



だってトム・クルーズなんてあんな大根なのに、

ギャラは映画1本7000万ドルとか貰ってんだぜ。