『六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』

最近、cookpadに興味深々なので、とりあえず読む。まあ、ライターの人は技術屋さんではないで、細かいツッコミだが、

誤:WebアプリケーションフレームワークRuby
正:WebアプリケーションフレームワークRuby on Rails

である。仕方がないけど、気になる。

内容は、クックパッドの社長がどうして、cookpadの様なサービスをつくろうと思ったか、どの様にcookpadが成長してきたか、cookpadの理念やポリシーといった話が殆ど。印象的なのは、社長の考え方が非常にロジカルで、基本的に納得出来ないことはやらない主義である点。

モノ作りに対する姿勢が非常にしっかりしており、それがサイトの設計から、広告主との関わり方から、ユーザの要望の捌き方まで貫かれている。常に真剣にじっくりと取り組んでいるんだなぁという印象を受ける。それ故に、がっぽり儲けるのではなく、徐々にだが、着実に堅実に結果がついてきている感じが、常に新規サービスのスクラップ&ビルドをやっている自転車操業のビジネスとは一線を画している感を受ける。

また、サービスの対象が食で、それ故に、ユーザの殆どが女性というのも、地に足が着いている。そんでこのユーザ層は、UXに大変厳しい。そこに全力で技術をつぎ込んでいるのも見逃せない。

という訳で、この書籍を読んだ限りでは非常に良い会社の様です。任天堂みたいな感じを受けるなぁ。規模はまだ全然違うけどね。