精霊の守り人
2007年 本の雑誌が選ぶ文庫本ベスト1 & ダ・ヴィンチ ブック・オブ・ザ・イヤー2007(文庫)
に選ばれた本書。
今の所、
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」
の三巻まで、新潮文庫になっている。
元は児童文学で、既に全10巻が完結している「守り人」シリーズ。
去年には1巻目の「精霊の守り人」がアニメ化されいる。(かなりの完成度の作品だった。詳細はそのうち)
とりあえず、3巻までをまとめ買いしてチビチビ読もうと思ってたんだが、
面白くて、3日で3巻一気に読んでしまった。
文章のリズムがよく、スイスイ読めるし、ストーリーテリングも巧みだ。
何より、世界観や登場人物達が非常に魅力的で一気に引き込まれる。
著者は文化人類学者だから、細かい文化的な設定もしっかりしている。
読み終えて、改めて、奇抜さや、小手先の技巧性ではなく、
物語の骨子そのもの魅力について考えさせられる。
これだけの完成度のファンタジーが日本語で読めるのが単純に嬉しい。
そして、次巻の文庫化が待ち遠しい。