サイドカーに犬
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公開は去年の夏くらいだったかな。確か。
竹内結子の復帰作という事で話題になってたけど、この作品の竹内結子は本当に素晴らしかったです。はい。言葉にすると簡単だが、女の孤独というものが絶妙なバランス感覚で演じられている。それも大げさでなく、とてもさり気無い日常の中から浮かび上がってくる形で。空気としてサッと浮かびサッと消える。こういう演技って中々出来るものじゃない。そういう役者が醸し出す空気感みたいなものと、映画として演出しようとする空気感が一致すると、コレは映画としては成功だ。そしてこの作品はそれにも成功している。
背景が80年代の日本というのも、個人的にはグッときた。自分の子供時代の空気感がありありと感じられた。
原作の方も読んでみたが、
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最後の夏休みの部分が抜けていて、あれっと思った。
まあ、でも原作には原作のよさがあって、子供の視線にはなかなか説得力がある。
著者が男性というのが意外。男にも女性というものがここまで描けるんだな。という感じ。
表題作は、芥川賞受賞作で、こちらもなかなか。