モーターサイクル・ダイアリーズ
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD] ホセ・リベラ アミューズソフトエンタテインメント 2005-05-27 売り上げランキング : 13483 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
チェ・ゲバラ映画。
かっこいい。ただひたすらにチェ(アルゼンチンの言い回しで「おぃ!」とか「ようっ!」の意味らしく普通は親しみを込めて使うみたいです)がかっこいい。某宮崎映画の宣伝文句が確か「かっこいいとはこういうことさ」だったが、僕ならその言葉をチェに冠したい。本人著の原作読んだわけじゃないですが、チェの優しさがひしひしと伝わってくる。チェ・ゲバラ役の俳優はメキシコ期待の新人みたいだけど、優しいけど、力強くて、弱者を虐げるものは絶対に許さないって目を確かにしている。
自分は80年代生まれで、チェ・ゲバラが当時どういう存在だったかいまいち実感がわかないけど、知識としてもキューバ革命の立役者ということしか知らないが、そういう細部を知らなくてもこんな魅力的な人物が現代にいたら世界はもう少し違ってたんじゃないか思わせる説得力がある。もちろんチェ・ゲバラの思想には歓迎出来ない部分が多々、というかかなりあるけど、それとチェ自身の魅力は別物と個人的には思う。
ストーリーは若者二人がバイクで南米を貧乏旅行するお話。お金はないけどラテン系のノリでなんとか旅を続けていくうちに、チェの瞳に貧困と権力者の搾取によって疲弊している南米の民が映り始める。そして、旅の目的地であるハンセン病の治療院で、チェはそうした人々救おうと静かな決意をする。おそらくこの映画で一番感動的であろうチェが川を泳いで渡るシーンには、そんな決意といろいろなメタファーが潜んでる。(チェ・ゲバラについて詳しい方はさらに思う所があると思う)チェは川を渡る事で、革命家になったのかもしれない。
追記:
チェ 28歳の革命 / 39歳別れの手紙
併せて観たい。
チェ ダブルパック (「28歳の革命」&「39歳別れの手紙」) [DVD] NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) 2009-06-12 売り上げランキング : 9150 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |